残暑お見舞い申し上げます。
年々勢いを増す炎暑。今年から名称の決まった40度以上の「酷暑日」が、もう何度も各地で測定されました。
そんな中、紀三井寺では、境内の天空かふぇにて今夏より「冷たい甘酒」を新たに発売しています。
甘酒というと、冬の飲物の様に思えます。当寺でも毎年、12月18日の「しまい観音」には、紀三井寺観音講様にご出仕頂いて、寒冷な境内で温かい甘酒の接待を行い、一年最後の観音詣りのご信徒に喜ばれています。
さりながら、「甘酒の季節」は実は夏なのです。俳句の季語を分類、解説する『歳時記』によると、「甘酒」という言葉は夏の季語とされており、以下のように解説されています。
……甘酒は本来、冬の飲物として楽しまれていたが、江戸時代に入ると、夏の風物詩として定着した。町中を天秤棒を担いだ「甘酒売り」が練り歩き、暑い夏に栄養と水分を補給出来る恰好の飲物として庶民に親しまれた。俳句の世界でも、与謝蕪村などの俳人が、夏の句に甘酒を詠んでおり、夏の季語としての位置づけが定着した。
そして又、甘酒は「飲む点滴」といわれ、栄養効果、美容効果が高いとされています。
ただ、「甘酒」には二種類あって、注意が必要です。「飲む点滴」と言われるのは、お米と米麹から作られる「米麹甘酒」のことで、酒粕と砂糖から作られる「酒粕甘酒」とは異なります。
酒粕甘酒の方は、一%以下と低いですがアルコール分も含まれており、未成年者や妊娠中の女性、程なく車の運転を予定している人は飲めませんし、「飲む点滴」でもありません。
さて、米麹甘酒は、どうして「飲む点滴」と呼ばれるのでしょう?
それは、この甘酒にはブドウ糖とビタミンB群、それにアミノ酸が多く含まれている為です。
甘酒百グラムには十八、三グラムのブドウ糖が含まれ、これは運動後や空腹時のエレルギー補給を助け、脳の唯一のエレルギー源として脳を活性化させます。ブドウ糖をエレルギー源として含む点滴と同様です。
身体の中で余って仕舞ったブドウ糖は、脂肪に変換されますが、甘酒に含まれるビタミンB群は、代謝を助け、余ったブドウ糖もエレルギー源に変えてくれますし、肌や髪の毛を綺麗にする美容効果も期待できます。
さらに、体内では作ることが出来ない九種類の必須アミノ酸、これら全てを含有する優秀な飲料こそ米麹甘酒です。これら無しには筋肉や臓器、皮膚、ホルモンなどを維持できませんし、必須アミノ酸が整っていることで精神面の健康を保つことも出来ます。
紀三井寺で新発売された「冷たい甘酒・クール甘酒フリー」は、米麹甘酒であるため「飲む点滴」です。
天空かふぇ主任の上屋公美子さんが、お米と麹菌に、紀三井寺三井水の一つ、健康長寿の水とされる「楊柳水」を加え、丹精込めて作っています。
一日十杯限定。天空かふぇは原則、土、日、月曜の十時~十六時営業です。
皆様、まだまだ続く残暑を乗り切るためにも、観音様の恵みの水も含まれる「冷やし甘酒」を是非御賞味下さい。
