今年二月一日(月)より着工致しました境内高石垣上の土塀改修工事は、この七月中に完了し、西方から寺を望むと、横一文字の白壁が鮮やかさを取り戻しました。
長年の風雨にさらされて老朽化していた上、安全な高さ基準に達していなかった為、紀三井寺開創一二五〇年記念事業の一環として改修に着手したものです。
この土塀が、いつごろ建造されたかは不明ですが、昭和天皇が摂政宮であらせられた大正十一(一九二二)年十二月二日、当紀三井寺に行幸された当時の写真には写っており、少なくとも百年は経過しています。
バリアフリーによって取り戻した和歌の浦の景観と共に、法城・紀三井寺のシンボルの真新しい姿をご確認下さい。