このほど、境内南西角、大樟樹下の天空カフェ西側に、蓮のオブジェが製作、設置されました。
これは鉄製の造形作品で、武田伸之さんという海南市の造形作家さんに依頼して実現しました。
実はこのオブジェは、実は鳥の餌場として造られたのです。
紀三井寺の境内には、多くの鳥が飛来して、美しいさえずりを聞かせてくれます。中にはカラス、トンビ、鳩などの大き目の鳥もやって来ますが、数では圧倒的に小鳥たちの縄張りです。
冬場、蜜柑の頃には、緑がかった背のメジロ、黄色いクチバシのイカル、稲穂が育つとそっちへ浮気するスズメ、そして一年を通じて、上の写真にあるようなヤマガラ、そのオレンジの部分がグレーのシジュウカラなどなど多彩な小鳥たち。
蓮の台に餌を乗せておくと鳥たちは飛来し、ついばみ、そして瞬く間に去り、また次の鳥がやってきます。
極楽の庭に咲くと『阿弥陀経』が教える蓮の花。和歌の浦の絶景を背景に、この華の餌場で鳥たちが遊ぶ様子を、貴方も鑑賞してみませんか。
今朝は、紀三井寺天空かふぇの蓮のオブジェをご紹介しました。不定期にお休みもありますので、ご確認の上お越しいただければと存じます。ちなみに休業中でも柵の外からご覧頂く事は出来ます。