8月9日(日)は千日詣。この日一日のお詣りで千日参詣の功徳が得られるという特別の日です。
どうして、その様な日になったのか?
それを伝えるのが、この日のクライマックス「龍宮乙姫龍灯献上行脚」です。
今から一二五六年前、紀三井寺を開いた唐僧・為光上人のお徳を讃えて、龍宮城の乙姫が、龍宮に灯る「龍灯」を毎年この日、献上しに来る……この「縁起」を如実に分かって頂く為、平成29(2017)年より、行脚は始まりました。
二年目からは、主役の乙姫役をオーディションで選出することとなり、コロナ禍での三回中断を経て、今年は第七代目の乙姫が選ばれました。
午後八時、舞台回し巫女役・上田愛弓さんの語りが流れる中、本堂西の会下を発した龍宮一行……、大迫直優さん、岡大夢さん、下晴己さん、中元哲平さん、羽山晴士さんら五人が操る白龍が進路を清め、梅田朝里さん、岸春希さん、川嶋さくらさん、藤原遙香さんら女官役に守られて、中央の間嶋千景さん演じる乙姫がしずしずと大樟舞台に進みます。幾重にも取り巻く参観者からは、その妖艶な姿に「鳥肌が立つ」との囁きも漏れ聞こえました。
髙松侑香さん、春木瑠奈さん、二人の巫女に、龍宮の土産を手渡した女官達が、舞台前で演じる「龍宮の舞」を、舞台上の乙姫が扇さばきで締めくくり、前田泰道貫主に龍灯を手渡すと、今度は白龍と貫主の先導で、一行は本堂へと向かいます。角田交子さん(篠笛)、峯本雄貴さん(和太鼓)、竹田信一郎さん(法螺貝)ら楽士の伴奏と「龍宮乙姫、龍灯献上、一日千日、福徳招来~い!」と高唱する露払い・伊東優さんの口上は、固唾をのんで見守る参観者の静寂を破って境内にこだまします。
異世界・龍宮の一行が本堂に安着すると、参観者たちは観音様への参詣を再開し、今正に得た龍灯目撃・千日分の功徳を元に、祈願を込めるのでした。
今回の行脚も、過去の出演者やサポート役、警備、撮影、音響、美術、メイク等大勢の方々の支えで完遂出来ました。厚く御礼申し上げます。
