今年の節分は、天体運行の巡り合わせで一日早い二月二日(日)でした。 早朝から本堂では厄除けなどのご祈祷申し込みが続き、午後四時からは、コロナ明けの昨年来再開された節分行事が執行されました。 まず、前田貫主と五人の巳年生まれ、裃姿の福男が待つ本堂に、人間の煩悩を表す赤鬼、青鬼が迫りますが、福男から「鬼は外!福は内!」の大音声と共に豆を撒かれて退散します。 貫主と福男は、境内の大樟舞台に移動し、詰めかけた三百名を越す大勢の御信徒に福豆や、協賛企業から寄せられた景品を雨あられとまきました。福を掴もうと手を伸ばす御信徒の大歓声が、境内の桜樹に春の兆しを告げるのです。