去る4月5日(火)午前九時より紀三井寺楼門前にて、この度新たに造設された「ケーブル山麓駅」の除幕落慶式典が営まれ、「紀三井寺ケーブル」がいよいよ始動しました。
式典には、仁坂吉伸・和歌山県知事、尾花正啓・和歌山市長、金井昭彦・国土交通省近畿運輸局長ら御来賓、建設に携わられた日本ケーブル株式会社(ケーブル本体工事)、清水建設株式会社(山麓・山上駅舎建設)、赤土建設(ケーブルとエレベーター棟を結ぶ遊歩道整備)の三社と、全ての工事全般に出仕された有限会社前畑建材店の代表者、そして、紀三井寺信徒総代の有田眞一様、島正博様、林泰行様方が御臨席されました。
島正博・紀三井寺開創1250年奉賛会会長より「紀三井寺を訪れる人が増えて、門前町、そして和歌山の観光発展に寄与出来れば幸いです」との御挨拶を頂いた後、前田貫主の大音声、
「障礙に対治して 自利利他招来す バリアフリー是 仏子が本懐なり そうれ!」と共に、御来賓らによって紅白の紐が引かれて白布が除かれ、青空の下、斬新なデザインの駅舎と丹色鮮やかなケーブルカーが姿を現して、参会者の感嘆、式場を包みました。
利用者の安全と、観光振興を祈念する読経の後、仁坂県知事様、尾花市長様よりご祝辞を賜り、最後に前田泰道貫主が謝辞を述べて、式典は成満。記念撮影の後、御来賓方がケーブルに試乗されて、上昇と共に絶景・和歌の浦が次第に望み得るバリアフリー体験を試されました。
歩行の不安で紀三井寺御参詣を諦めておられた皆様、どうか一度ご利用ください。又、この日より一年間(2023年4月4日まで)、徒歩で御参詣者の御参拝料は無料となります。