紀三井寺盛夏の行事「千日詣」は、一日のお詣りが千日の功徳が有るとされる特別な御縁日です。今からおよそ1250年前、紀三井寺を開いた唐僧・為光上人を讃えて、龍宮城の乙姫が現れ、毎年「龍灯」を献上すると約束した日が、この8月9日です。
この故事を再現する「龍宮乙姫龍灯献上行脚」(りゅうぐうおとひめ りゅうとうけんじょうあんぎゃ)が2017年から行われ、コロナ禍による中断を経て、今年、令和6年、5回目の行脚が行われます。
この行脚の主役、乙姫役は、二年目よりオーディションにより選抜されており、去る5月26日、和歌山城ホール会議室で、応募された17名の乙姫候補が審査員の前で特技を披露、その結果、五代目乙姫役1名、女官役4名が選抜されて、去る6月9日に紀三井寺松下講堂にてお披露目されました。
五代目乙姫役は、和歌山市の会社員・崎濱菜花さん(写真中央)、女官役は写真左から和歌山市の大学生・田端望愛さん、神戸市の俳優・小林怜衣さん、和歌山市の会社員・福田麻理奈さん、大阪府和泉市の大学生・奥田茉莉さんの4名です。
今後この5名と巫女役の3名の皆さんは、練習を積み、本番の千日詣りに臨まれます。どうか皆様、当日8月9日、紀三井寺境内で、見る者に福徳をもたらすとされる彼女たちの龍灯行脚にご結縁下さいませ。